キャラ考13 カイ(刻の大地)

第13回は、刻の大地よりカイ。

名前:カイ
性別:男
年齢:19歳
職業:聖騎士
瞳の色:青
髪の色:金
原作:「刻の大地」
作者:夜麻みゆき

2005年まで連載していたけれど打ち切りになった漫画「刻の大地」。でも打ち切りの理由がどうも作者の体調かスランプのせいらしく、人気はあったみたいです。…私は最近立ち読みではまったので詳しいことはわかりませんが。
ジャンルはファンタジーRPGでシリアスなんだかギャグなんだか(笑)。主人公はダークエルフの生き残りで記憶を無くした乱暴者剣士のジェンド、スケールの大きな迷子になり、魔物と仲良くできるいつもぽえぽえの子供の十六夜、陽気で女性をみるとナンパするお兄さん的存在の聖騎士カイの三人。魔物を凶暴化させ大陸に混乱を招いたという邪神竜ディアボロスに会いに行く旅をしているのですが、三人ともその目的がバラバラ。
ジェンドはダークエルフの一族を滅ぼされた恨みから。
十六夜は何故悪いことをしているのか、ヂィアボロスに会って話をして仲良くなるため。
カイは親友が言っていた魔物と人間の共存は可能か、その答えを探しに。
かみあっているようで、かみあってない三人の時に暢気で、時に真剣なストーリーが面白くてはまりました。・・・どれだけ爆笑したことか・・・!!予想外のところで笑いが来ますからね。あんなにドシリアスな戦闘シーンなのに、十六夜のとぼけた一言で周りがずっこけたりとかね。

そんな主人公の一人、カイの性格は・・・。三人の中では常識人ですね。彼は故郷の国では騎士の中でも最も人々に愛されている聖騎士の部隊長でした。それがあるとき黙って国を出てしまい、そのまま暫くは一人旅をしていました。旅の途中で魔物と心を通わせる十六夜に会い、共存の答えが見つかるかもしれないと思い、彼らについていくことにしたようです。・・・といっても十六夜はお子様、ジェンドは乱暴ものなので、道中いつも彼らの面倒を見ている優しいお兄さんといった役柄になっています。普段はお調子者で、女性をナンパしたり、手品をしたり、何処から出したか分からない楽器を鳴らしては歌ったり。とにかく多芸・笑。一見軽そうに見えるけど、戦闘では町の人などを守るために果敢に戦うし、強い。平和なときは笑顔で旅の仲間を見守りながらも、ヂィアボロスについて考え込んでたりと思慮深い性格です。繊細な面もあって、でも自分の弱みは決して出さないから、偶に元気がないことを十六夜に指摘されると激しく動揺します。それがまた可愛らしい。容姿は金髪碧眼で整った顔立ちのかなりの色男です。

好きな台詞・・・。悪いことがしたくて、でもいつも失敗している(結果的に人々を喜ばせている)謎の女性、エストに向けて、カイが言った言葉。

「何故君はそんなにこだわって悪いことをしようとするんだい?」
「今日も魔物の暴走を食い止めいい結果に終わったケド
いずれ本当に悪いコトして
とりかえしのつかないコトになる」
「君はそれで本当にいいのかい?」

心優しいカイらしい台詞。二度目に会ったばかりの女性にここまで親身になれるのは、カイくらいでしょうねえ。が、凄いのはそれだけではないんです。この台詞の際、カイは真剣な顔なんですが実は手品しながら言っているんです。花とか旗とかポンポン出しながら笑。只者じゃない!!だかr、打ち切りせずに最後まで描いてほしかったな~とつくづく思います。もう書店にはなかなかないでしょうから、気になる方は古本屋で探してみてください。ガンガンコミックです。