ゼノ装備

聞いてくれ、リーブ!

防具を一式ゼノ・ジーヴァにしてみたんだ。業物がスキルでついて、切れ味消費が半減。防御力も400越えた。中々に便利だ。

ただ、頭部の装備がひらひらしていてな、しかも光るんだ。ギラギラではないが、暗闇に蛍光塗料がぼうっと青白く光る感じでな。

怪しいぞ(笑)。

だが、あたしを上回る怪しい奴がいた。ケット・シーだ。

手には可憐な白い花束。
銀色の花をあしらったティアラ、薄いヴェール、ふんわりと優雅に全身を包む純白のドレス姿。その装備の名は。

ゼノネコブーケα
ゼノネコヴェールα
ゼノネコドレスα。

何処からどう見ても花嫁だ!!!

「な、何でボクが花嫁やねん!!!」
「ぷっ。くくっ。あ、諦めろ、ケット」
「他の装備はないんか!」
「残念ながら、今用意出来る中では、これが最強装備だ。それに、これから更に強いモンスターが出るんだ。あんたの装備も抜かりがあってはならないだろう?」
「ぐぬぬ・・・」
「より強いモンスターを沢山狩れば、今の花嫁衣装より上の装備も創れるかもしれん。ま、それまでの我慢だな」
「は、花嫁衣装ゆうなあーー!!!」

Fin.

後書き。
天道虫装備と迷った(笑)。