楽屋裏

「はいカットぉ!!」
「ハンス君、ただ今のシーンで『英霊召喚』クランクアップで~す。お疲れ様でしたぁ~!」
「「「お疲れさまでしたーー!!!」」」

パチパチパチパチ。 スタッフから花束を渡されるハンス。

「どうもありがとうございました。素晴らしい作品に関わらせていただきまして、とても良い経験をさせていただきました」

花束を持って深々と頭を下げるハンス。 彼は小学生にして大人に気を使い、礼儀正しい所も天才的な子役。来年の大河ドラマで主人公の少年時代に抜擢されたらしい。
撮影はまだ続くものの、そのまま簡単な打ち上げ会になる。

「ハンス君、お疲れ様。いや~今回は、台詞が長いから大変だったね」

ハンスの隣に座っているのは、大御所街道まっしぐらな貫禄たっぷりでありながら、話すと気さくでお茶目な中堅どころの実力派俳優リーブ。

「すみません。何度もNG出しちゃいまして・・・。恥ずかしいです」
「いやいや、あんなに長いんだもん無理ないよ。しかも戦闘シーンでは宙吊りだったね。あれであの長い台詞言えたんだから凄いよ。あそこはNGなかったし」
「あれは・・・。よく分かんないです。なんかもう夢中で・・・。早く降りたかったからですよ。たぶん」
「あはは。じゃ、まぁそういうことにしておくよ」
「はい。次回もご指導いただければ嬉しいです」

再び深々と頭を下げるハンス。

「はあい!飲んでる?」

そこへ缶ビール片手にやってきたのは、元某歌劇団で男役トップだった女優シャルア。スタイル抜群でなんとも言えない衣装も着こなす。アルト声もばっちり。片目を塞いでいた特殊メイクを落として、今は両目とも開いている。

「ねぇ、今日はこの後サプライズがあるんだけど、あなた達少し残れる?あ、ハンス君がいるから、もちろんあまり遅くはならないつもりよ」
「何かあるのかい?」
「それを言ったらサプライズにならないじゃないー♪秘密よ、ひ・み・つ!」
「俺も勿論オッケーです!」

はいはい!と教師に当てられたい生徒のように挙手をするのはお笑いタレント、レギオン。元々工事現場で働く筋肉自慢の男だったが、スカウトされてお笑いの道を歩む。その飄々としたキャラをかわれ、ドラマ出演を果たす。

「ふふ、じゃあ決まりね!」

*   *

シャルアに連れられ、移動する一同。場所は落ち着いた雰囲気のレストラン。店員の案内で予約席の個室へ。周囲の壁どころか天井、床全てガラス張りで深海の魚たちがゆったりを泳いでいるのが見える。

「うわああ・・・!!!僕、こんなところ初めてです!」
「でしょー!うちの劇団も贔屓にしている店なの!水族館が見えるレストランならぬ、深海の中にあるレストラン!ふふ、なーんか落ち着くのよね、ここ」
「これでいうと、俺たちが魚に観察されてるみたいですけど」
「そこ!黙りなさい!」
「はい!シャルア統括!!!」

びしいっとシャルアに指名され、WRO式略礼で返すレギオン。彼らの遣り取りに微笑むリーブ。

「うん、いつも通りだね」
「ええと・・・」

戸惑いながらもリーブに薦められて席に着くハンス。残りのメンバーも丸テーブルを囲んで座る形になる。そこでシャルアがバッグから何かを取り出す。

「じゃーん!!!」
「ってビデオカメラですか、姐さん?」
「折角だし記念に残そうと思って。大丈夫、監督にもみんなのマネージャーにも許可貰ってるからね?」
「流石、仕事が早いね」
「でしょー!もっと褒めて褒めてー!」
「うん、偉い偉い」

よしよし、と隣のシャルアの頭を撫でるリーブ。シャルアが嬉しそうにその手に懐く。がたん、と向かいのレギオンが立ち上がった。

「あー!局長が統括を甘やかしてるー!!!」
「ふふん!羨ましいでしょ!」
「な、なんですとー!?」
「あ、あの」
「こらこら、ハンス君が戸惑っているよ」
「ちょ、別に、羨ましいわけじゃないですから!」
「テンプレートな台詞すぎるわよ、レギオン!」
「一々突っ込まないでくださいーー!!!」
「ま、レギオンは置いといて。本題に入ろっか♪」

パンっと手を打つシャルア。それと同時に店員が現れ、テーブル中央にホールのレアチーズケーキを置く。ケーキに立てられた蝋燭に火を点けて去っていく店員。

「じゃあ改めまして・・・ハンス君、お誕生日おめでとう!!!」
「えっ!?」
「今日が誕生日なんでしょ?最初監督がスタジオに持ってこようとしてたんだけど、あそこじゃ味気ないしー」
「うわああ・・・!!感激です、ありがとうございます・・・!!!」
「レアチーズケーキが好きだってファンクラブの会誌に載ってたから、ばっちり抑えたわよ!」
「って姐さん、ファンクラブの会誌なんてどっから・・・」
「え?言ってなかったっけ?あたしハンス君のファンよ?」
「うっそーーー!!!」
「あ、ありがとうございます・・!!!」
「だって可愛いんだもーん!あ、次の大河ドラマ、録画予約はばっちりだから!DVDボックス出たら初回特典で買うからね!」
「こ、光栄です・・・!!!」
「シャルアさんは、ハンスに決まったことを、ガッツポーズで喜んでたからね」
「いやん、ばらさないでくださいよ、リーブさん!!」
「ひゃー姐さんに惚れられるなんてすっごいですねー。俺なら全力で逃亡ですけど!」
「なによ!失礼ね!そーんなあんたこそ、リーブさんのファンクラブ会員だってこと、知ってるからね!?」
「なっー!!!?」
「おや、そうなのかい?」
「そ、それ、ちょっと!うわあ!?」

顔を手で覆ってくるりと背を向けるレギオン。その背に嬉しそうに声を掛けるリーブ。

「それは光栄だね。ありがとう」
「ぎゃー!俺、次回の撮影どんな顔して出ればいいんですかーー!!!」
「えー?ファンですーー!って公言しちゃえば?」
「姐さんーー!!!」
「ふふん!あたしも入っているけどね!」
「ファンクラブの集いに来てくれているね。ありがとう」
「もっちろん!ああでもドラマの彼女にはまだまだ負けますけどね!彼女の愛は深い!」
「そうだね。役のリーブも驚くくらいだからね」
「そうですよねー。あの食えない局長を見事落としましたかね!いやー呆気にとられた局長の楽しいこと!」
「リーブにあんな顔をさせられるのは、シャルアだけだろうね」
「ですよねー。」

「じゃあ恒例の・・・灯り消して!」

ぱっと明かりが消される。揺れる蝋燭の灯りだけが唯一の光。

「ハッピーバースデー、トゥーユー!!!」
「ほら、蝋燭消して消して!」
「は、はい・・・!!!」

小さな身体でいっぱいいっぱいにテーブルに乗り出すハンス。数回に分けてちょこっとずつ息を吐き、蝋燭を全て消す。

「「「おめでとう、ハンス君!!!」」」

*   *

バースデーケーキを食べ終わって、ケーキが片付けられる。設置したビデオカメラに向かってシャルアが叫ぶ。

「でーはー次!」
「次?」
「ダブルサプライズってことで、この映像は『英霊召喚』DVD特典のキャストコメントになるから!!!」
「なんですとーー!?」
「おや、この映像が付くのかい?」
「そうです!それも込みで監督と話はついてるから♪」
「って、ことは、さっきの、ファンクラブ云々も・・・!?」
「プロデューサーがカットしなきゃ、入るわね♪」
「うぎゃーーー!!!」

「監督からちゃあんとお題も貰って来たの。じゃあドラマシリーズ『WRO』、今更ながらのキャストによる座談会始まるよ!ってことでえっとまず各キャラクターについて・・・・まずは主役のリーブさんから!」

<リーブとハンス>

リーブ「そうだね。・・・リーブとハンスって似ているんだよ」
ハンス「え?」
レギオン「えっと何処がですか?」
リーブ「二人とも、世界を一歩引いてみてるんだ。だから全体を把握できるし、リーブなら事件が起こっても核心が分かる。ハンスの場合は人の本質を看破できる」
ハンス「確かにそう・・・ですね」
リーブ「その点、レギオンは一足飛びで現場に行こうとするタイプ」
レギオン「視野が狭いーーー(笑)!!!」
リーブ「ただ機動力は抜群なんだ。だから戦士に向いている。視野が狭すぎるとそれはそれで危険だが、経験で補っているんだろう。対してリーブとハンスは何処か当事者ではない立場に立っている。だから第三者の目線が出来るし、冷静なんだ。ただ、リーブは把握した後に事態を収集しないといけないから、乗り込むけど・・・ハンスはなにが起ころうが引いたままだ。傍観者の立場を崩さない」

<シャルア>

シャルア「だとすると、シャルアはその中間よね」
リーブ「そうだね。彼女は科学者だから同じく第三者視点もある。けれど、リーブやハンスと違って、彼女は私情を優先できるときはまず優先する。だからリーブが躊躇するところをさくっと突いてくる」
シャルア「告白もストレート!情熱的だからあたしも演じていて気持ちいいの!」
リーブ「そこが彼女の素晴らしいところだね」
レギオン「真っ直ぐですよねー。羨ましい。普通照れて言えないような台詞も口に出来るし、言われた相手も言い返せないでしょ」
リーブ「リーブはずっとそんな所に惹かれていたんだろうね」

<レギオン>

リーブ「レギオンは一番生きる力が強いんだ」
レギオン「あー確かに。戦場に巻き込まれてもほいほい生き残る(笑)」
リーブ「メテオがあと7日で落ちてくるって言うのに、逃げもせずに何となくミッドガル住民の避難を手伝っているしね」
レギオン「あーありましたね。レギオンって、別にどんな状況でも死にそうじゃないので余裕があるんですよね。ただ、あのときは目的がなかった」
シャルア「え?ソルジャーになりたかったんじゃないの?」
レギオン「んー2nd止まりでしたからね。田舎に帰ろうにもいまいち格好が悪いというか・・・」
リーブ「それでミッドガルをうろついていたら、リーブの部下に依頼されたと」
レギオン「ですねー。そこからリーブにくっついていくことになるんですよね」
リーブ「リーブには護衛を断られ続けているけどね」
レギオン「だーかーら、さっさと認めてくださいよ!ってレギオンは思ってます」
シャルア「肩書きもちゃあんと局長専属護衛隊長ってあるのにね!(笑)」
リーブ「勿論、リーブはレギオンを頼りにしている。でも自分に護衛がつくのは嫌なんだ」
ハンス「護衛のみなさんが危ないからですよね」
リーブ「そう。世界の権力を握っているといっても過言ではない局長だから、命を狙われているのは分かっているし、そんな物だと思っている。でも、だからといって周囲が巻き込まれるのは嫌なんだ」
シャルア「お人好しよね」
レギオン「周囲もそれを分かってるからみんなついていっちゃうんですよね」
ハンス「ハンスもなんだかんだいって懐いてますよね」
リーブ「懐くというか、リーブがしっかりしているのに何処か危なっかしいから見守ってやるか、という感じだね」
シャルア「ハンスもお人好しだけどねえ?」
レギオン「暴言の嵐だけど、いい子なんですよねー」
ハンス「毒舌は標準仕様というか通常運転です(笑)」
シャルア「シャルアもレギオンもハンスの毒性分に最初は圧倒されているのに、リーブだけは普通に会話してたわね」
リーブ「ええ、だたケット・シーが気になるんですか?としか聞いてない(笑)」
レギオン「局長のスルーのスキル半端ないですからね!」
リーブ「にっこり笑顔で流すからね。シャルアも随分手こずった筈だよ」
シャルア「つよーい!」
リーブ「リーブの最強スキルだね。これだけは誰も勝てない(笑)」
レギオン「ですよねー!」
ハンス「ハンスもずっと『人の話を聞け!!!』って叫んでいました」
リーブ「聞いているけれども聞かないんだ(笑)」

*   *

「じゃあ次は・・・『英霊召喚で印象に残っているシーン』だって♪」

<レギオン>

レギオン「じゃあまず俺から!俺は・・・う。いつもどおりに局長にからかわれているところ、です・・・」
リーブ「通常運転だからね」
シャルア「いいじゃないの、局長にからかってもらえるなんて名誉でしょ?」
レギオン「姐さん、いや間違いじゃないんですけど・・・!」
ハンス「ハンスもリーブとレギオンの遣り取りはネタになると思っています」
レギオン「ハンスまでーー!?」

<ハンス>

ハンス「僕はリーブがハンスに治療するシーンです」
レギオン「あ。ハンスに母親か!って突っ込み入れられたところですね!」
ハンス「ハンスにとって自分の体の呪いは忌むべきもので、見せたくないんです。化け物だって思い知らされるので。でもリーブはちっとも気にせずに『ハンスはハンスです』ってさらっと言ってくれて、ハンスは直接言ってませんけどとても嬉しかったんだと思います」
リーブ「リーブも人の本質を見るタイプだからね。ハンスの呪いくらいどうってことないよ」
レギオン「流石局長!!」

<シャルア>

リーブ「シャルアはどうだい?」
シャルア「え?私?そうねえ・・・あ、ハンスの躰の異常に気付いて、リーブを説得するところかしら」
レギオン「あれ格好良かったですよ――!!!電話越しの声ですけどね!!」
リーブ「うん、流石天才科学者だね。それにリーブを励ます手腕も見事だったね」
シャルア「でしょ!シャルアは淡々と事実しか言ってませんけど、でもちゃあんとリーブを動かしてますから!」
ハンス「ハンスもシャルアは優秀だって言ってました」

<リーブ>

レギオン「じゃあ局長は?」
リーブ「やっぱりハンスに性根を看破された一連のシーンかな」
レギオン「あれは一番のクライマックスでしたねー!!」
リーブ「リーブが隠したかったところを暴露されただけでなく、本人が気づいてなかった核の部分も白日の下に晒されたからね」
シャルア「シャルアが納得してたわね。まあ彼女のことだから分かってた気もするけど♪」
レギオン「レギオンたちにとっては当たり前の核ですから!」

*   *

「じゃあお次は・・・『苦労した点』!!!」

<ハンス>

リーブ「ハンスはやはり長い台詞かな?」
ハンス「そうですね。ほぼノンストップで・・・」
シャルア「あれは噛むわよ。しかもずうっとリーブを睨みながら!大変よ!」
ハンス「はい。眉間に皺が固定されそうでした」
レギオン「ハンスはいつも不機嫌ですよねー」
リーブ「彼は実は一番の年寄りの筈だからね」
シャルア「あ、70歳よね?」
リーブ「そう。英霊だからね。私たちが驚いてこの子、何だろう?と見ている反面、ハンスはまたか、とため息序でに冷静に観察している」
シャルア「ハンスは召喚慣れしてるわ。異世界もいつものこと、みたいな」
レギオン「こっちは吃驚仰天してるのに、ずうっと冷静ですしねー!」
ハンス「はい。演じている僕はドキドキしているのに、彼は冷めているんです」
シャルア「でも、ハンスもハンスで楽しんでそうよね?」
リーブ「作家だからかな。新しい話のネタになるならと、新世界を彼しかもてない視点であちこち探索している」
ハンス「召喚って、召喚する側が呼びかけるだけじゃなくって、される側は応じないといけないそうです。だから、ハンスなりに何か面白そうだなと感じたからやってきたんだと思います」

<シャルア>

リーブ「シャルアの苦労は何かな?」
シャルア「うーんそうねえ。彼女は闊達ですから、いつも覇気!を出さないといけないことよね!!」
全員「「「(笑)」」」
レギオン「俺が圧倒されるくらいの、ですよねー」
リーブ「リーブも押されているけどね(笑)。彼女がくるとリーブもいい意味で臨戦態勢になるんだ」
レギオン「負けますけどね!」
リーブ「ええ(笑)」
シャルア「彼女の覇気は、苦労して妹を取り返した自信というか生き方がでているの。だから、ハンスの不機嫌みたいに、ずうっと出さないと。あと、『ラブレター』以降はリーブをロックオンよ!!」
リーブ「狙われたんだね(笑)」
シャルア「誰にも渡さん!という勢いだからね?」
ハンス「ハンスがリーブの本質を語った後も主張してました」
レギオン「言ってましたねー。レギオンに乗っかってましたー」

<レギオン>

リーブ「レギオンはどうかな?寧ろ素に近い気がするよ」
レギオン「ばれましたか!いやー何ですかね、レギオンは飄々としながら、でも局長の護衛という立場に誇りがあって、絶対に護るんだ!と思ってるのは忘れないようにしています!」
リーブ「うん、レギオンは忠実な護衛だね」
ハンス「いい子ですよね。局長のことが大好きで」
リーブ「リーブも分かっているけど、でもからかうと楽しいからつい(笑)」
レギオン「ついって何ですか局長ーーー!!!」
ハンス「あ、レギオンが乗り移ってますね」
シャルア「もう素じゃないの」

<リーブ>

レギオン「じゃあ、リーブを演じる苦労はなんなんです?」
リーブ「そうだね。彼は・・・ハンスに見破られていたように、常に罪悪感がある。助けられなかった多くの市民、その中にエアリスのように目の前に居ながら助けられなかった仲間もいて。だから今はWROの局長しているけど、世界の危機に対して盾になっている自分がいつどうなるかは分からない。たまたままだ生きていられるけど、いつテロとか戦争、暗殺だけじゃなくて自分の行いに関して断罪されて死ぬかもしれない。刹那的な立場にいるって分かっているから、尚更みんなが生きているということに感謝している。だから非難されようがなんだろうが、そこはどうでもいい。相手が今ここに生きていることが嬉しい、それを忘れないようにしているんだ」
シャルア「それが慈しみの心、なんですね」
リーブ「リーブの包容力は星全体が入るからね」
レギオン「スケールでかすぎです!!」
リーブ「うん。凄い人物だと思うよ」
シャルア「だからシャルアやシェルク、ロッソみたいにDGで色々あった人も、レギオンやミトラスのようにソルジャーにされた人もすぽっと受け入れちゃんだな、と納得するわね」
レギオン「細かいこと全部知っているくせに、気にしないんですよー」
リーブ「はは。リーブ自身が神羅幹部という加害者の立場と、それを救った英雄という複雑な事情を持っているからね。人を一面だけでは見ないようにしているんだ」
レギオン「いっつも食えない笑顔で流すくせにー」

*   *

はた、と腕時計を見るシャルア。

「あ、1時間経っちゃったわね。ごめんね、ハンス君、遅くなっちゃったわ・・・」
「大丈夫です!それよりケーキありがとうございました!」
「うーんいい子いい子ーー!!!」

ハンスの横まで移動して彼の頭をぐりぐり撫でるシャルア。レギオンがじと目で実況中継する。

「姐さんが弟を可愛がる姉さんになってますー」
「仲良しでいいことだね。これからも楽しみにしているよ、ハンス君」
「はい!こちらこそよろしくお願いいたします!」
「きゃー!いい子ーー!!!」
「姐さん、姐さん、抑えて」
「じゃあ皆さん、これからもドラマWROに応援よろしくお願いします」

「「「よろしくお願いします!!!」」」

fin.

後書き。

3.
リクエスト依頼者:新座 様
キャラクター:リーブ、シャルア、シェルク、ハンス・・・役の役者さんたち
リクエスト内容:「全てのお話を『収録されたテレビドラマ』と仮定した、楽屋裏トーク」

ということで・・・リクエスト頂いてから大分経ってしまいましたが、新座さん如何でしたでしょうか。というか見捨てられてないかしら、私(汗)。

いただいたリクエストコメントでの打ち上げ的な導入と、靱葛が個人的に入れたかった座談会の両方をいれたかったのでこんなカオスな感じになりました。リーブさんの俳優は役とあんまり性格的には変わらない。敬語が消えただけ(笑)。シャルアはテンション高めな姉御になりましたが。個人的にリーブさん役に頭撫でられて懐いている彼女が書けて幸せでした。レギオン役は何となくお笑いタレントにしてみましたがやっぱり役とほぼ同じ性格です。そしてハンスはかんっぜんに別人。ハンスは新座さんにいただいた設定どおりですね。いやーシャルアとハンスの役とのギャップが楽しかった♪

これで漸く全リクエスト消化しました!ってまた10月になったら20,000人越えと3周年でやりそうな気がしますが・・・、リクエストしたい方はちょっとネタを探しておいてくださいませ。なければリクエスト企画をスルーするだけですけど(笑)!!

それではリクエストありがとうございました!!!