39.DCFF7でアルスラーン御一行様

※もしもDCFF7の面々でアルスラーン御一行をするなら。

「へえ、これがアルスラーン戦記ですか」
「ええ。主人公の王太子アルスラーンが国を追われ、少数の部下と共に国を取り戻すため大いなる旅をする・・・そんな話ですね」

書物を覗き込むレギオンに、リーブは軽く主人公一行を紹介する。

主人公・王太子アルスラーン。心優しき少年。
従者1・万騎長ダリューン。アルスラーンに忠義を誓う無類の剣士。
従者2・元領主ナルサス。知略に優れる未来の宰相・・・ではなく、未来の宮廷画家志望。
従者3・ナルサスの従者、エラム。ナルサスに仕える忠実な少年。
従者4・女神官ファランギース。美貌と毒舌でギーヴを軽くあしらう。
従者5・流浪の楽士ギーヴ。口のよく回るお調子者。ファランギースの美貌に惚れ込み従者となる。

「へえ。んじゃ、あんただったら、このご一行の誰をします?」
「え?」

虚を突かれ、リーブは改めて旅のメンバーを思い返す。もしも自分がこの中の誰かになるとしたら。

「・・・ギーヴですね」
「はあああ!?なんであんたがギーヴ!?ナルサス卿でしょ!?」
「いえいえ、ギーヴが一番自由そうじゃないですか」
「そういう問題ですか。・・・なら、ファランギースはシャルア統括ですね」
「ええ!?」
「んじゃ、局長はシャルア統括に
その美を賞賛する詩を捧げながら旅をするんですねー」
「え、ちょっと、それは、その・・・」
「でも局長。もし原作みたいに、シャルア統括が目の前で敵に囲まれていたら、助けにいくでしょ?」
「当たり前です!」
「んじゃ、決定ー」
「・・・う」

「ではレギオンはダリューンですかね」
「う・・・うーん。んじゃ俺は誰の護衛なんですか」
「王太子ですか・・・。
メテオ戦役のパーティーだと、リーダーですから・・・クラウドさん?」
「守る必要ねえ!!!!!」
「・・・最強の剣士ですからねえ。寧ろ彼がダリューンかもしれません」
「まーでも忠誠心って感じでもないような・・・」
「そうですねえ。では・・・デンゼル君でしょうか」
「まあ・・・。そうですね。まだクラウドさんよりは違和感ないです。
俺がダリューンなら未来の師弟ですけど」
「・・・何か言いました?」
「何でもありません!!!」

「残るはナルサス卿とエラムですね」
「だからあんたがナルサス卿でしょ」
「え。私、図面は書けますけど絵はちょっと・・・」
「そっちかよ!!!
いや寧ろあってるんじゃないですか」
「それはナルサス卿に失礼ですよ。
それはさておき、ナルサス卿なら戦略に通じたものがいいでしょうねえ」
「んー・・・。あんたがギーヴなら思いつきません!!!」
「あ。ヴィンセントでどうです?」
「芸術に勤しむヴィンセントさんかよ!!似合わねえ!!!」
「うーん。あのヴィンセントが絵筆をとる・・・。
あ。みてみたいですね。決定で」
「勝手に決めるな!!!」
「そもそも好き勝手に決めて遊んでいるだけじゃないですか」
「そ、そうですけど・・・。
じゃ、じゃあ・・・エラムは?」
「従者ですか。従者、というには失礼かもしれませんけど
身軽でヴィンセントと息があった動きのできるユフィさんとかどうです?」
「あー・・・。何か仕える感じじゃないですけど何か納得ー」

つまり。

主人公・王太子アルスラーン → デンゼル
従者1・万騎長ダリューン → レギオン
従者2・隠居していた元領主ナルサス → ヴィンセント
従者3・ナルサスの従者、エラム → ユフィ
従者4・女神官ファランギース → シャルア
従者5・流浪の楽士ギーヴ → リーブ

軽くメンバーが珍道中をする様子を想像したらしく
レギオンが頭を抱えた。

「・・・このメンバー・・・。纏めるの大変ですよね・・・」
「それはデンゼル君の力量次第ですね」

fin.